今週のお題「クリスマス」
良いことも良くないことも含めて思い返したとき、
今までの人生で一番印象に残っているクリスマスシーズンがあります。
大学4年生の時のクリスマスシーズンです。
何を買ったんだったかはもう覚えていませんが、駅ビルで3000円くらいの物を買ったんだと思います。
年末の福引券を1枚手に入れました。
1枚だけ引くのも気が引けるし、どうしよう。
でも一度家に帰っちゃうと、また出てくるのも面倒だな。
そう思った私は、たった1枚だけの券を手に列に並びました。
就活がうまく行かずに落ち込んでいた私は、並んでいても頭の中は他のことでいっぱい。
賞品が何かなんて考えもしませんでした。
しばらく並んで順番が来て、1回分のくじを引くと
からんからんからん~~♪♪♪
というけたたましい音とともに店員さんの
「おめでとうございます!すごい!1等ですよっっ」
という興奮した声。
その時点で全く何が何だかわかっていない私。
1等ってなに?え?私のこと???
一瞬、いえ、二瞬くらいおいてからようやく事態を飲み込めました!
おおおおっ
これは最近ついてなくて落ち込んでる私への天のプレゼントだっ
にこにこ顔の店員さんから渡されて初めて賞品が何かを知りました。
なんと。
超一流ホテル・フレンチレストランの
クリスマスペアディナー券!!!
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頭が真っ白になりました。
なぜかって?
数か月前に4年ほど付きあった男性にふられたばっかりだったのですよ。
なんでこのタイミングで……?
誰と行けというのか?
心の中は半泣きです。
店員さんのにこにこ顔が余計に胸に突き刺さります。
これ、なに?
天からのご褒美じゃなくて地獄へのチケットですか?
むなしくチケットを家に持ち帰った私は
「これ、あたった」
と、家族にチケットを見せました。
テーブルの上のチケットを見て、微妙な顔でこっそり視線をかわす父と母。
その場の雰囲気がいたたまれず、私は
「お父さんとお母さんで行ってくれば」
と、渡したのでした。
この翌年の春には今の主人と付き合いはじめたので、大人になってからひとりだったクリスマスは唯一この年だけです。
そして翌年以降もこの駅ビルをはじめいろいろな場所のくじに挑戦しましたが、二度と当たることはなく、むなしくティッシュが増えるだけでした。
世の中ってうまく行かないようにできてるんだな~としみじみ思ったクリスマスでした。
ちなみに当たった食事券は後日、家族の人数分に足りるようにお金を足して、家族全員でクリスマスディナーを食べに行きましたよ~。
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