全部で3回になりました「北海道で干し柿に挑戦」シリーズですが、いよいよ干し柿が完成しました!
と言って良いと思うんですが……。
前回、気温マイナス4度の中、雪が降りかかっても溶けていない写真をご紹介したところまででしたので、その続きから始めたいと思います。
目次
これまでの経過
主人がいただいてきた柿が甘がきだったにもかかわらず、渋みがあったので干してみることにしました。
しかし、干すには完熟しすぎて柔らかくなりすぎていた上に渋柿でもなく。
その他にも失敗しそうな要因がたくさんありました。
そもそも、北海道には基本的に柿の木はありません。
そんな北海道で干し柿ってできるんだろうか、と挑戦したのがこちら。
干して3日目には猛吹雪が柿を襲い、ネットは傾き、柿は乾かない。
柿は離して干しましょうというレシピ通りにはいかない経過がこちら。
失敗要因が次々と増えていく絶望的な状況の中、干し柿は少しずつ水分が減り色も濃くなっていきました。
前回は干し始めて11日目のところ(上の写真参考)まででした。
14日目
一番上の写真から3日後です。
見た目はあまり変わりません。
でも3~4日に一度くらいはもんだ方が良いというレシピ通りにもんでみることに。
最初の1個目でまたぶしゅっとやってしまいました。。。
力加減難しいなあ。
2個目からは優しく静かにもんでみます。
と。
(。´・ω・)ん?
中の方が固いような。これをもめばいいのかな?
いや、待って。
最初干す時から完熟でデロデロ柔らかめだったんだから、こんなに固いはずはないよね。
これって……凍ってる?
凍ってる!
そういえば、この日の最低気温はマイナス11.6度。
さすがにマイナス10度を下回ると凍ってしまうようです。
果物の糖度が負けた……!
どのくらい凍ったのかわかりませんが、この時は中のほうだけ固めになっていました。
外側は日に当たって溶けたんだろうか。
何だかまた失敗要因が増えてしまった気がします。
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20日目
この間6日ほど経っていますが、一度ももみませんでした。
年末で忙しかったこともありますが、怖くて…というか、半ばあきらめて放っておきました。
でも、時々覗いてはいました。
だいぶ黒くなってきたし、ブログ用に写真撮っておくか、ということでパチリ。
だいぶ真っ黒になっています。
大きさもかなりしぼんできてますよね。
でもまだかなり柔らかいです。
あんぽ柿くらいの柔らかさ。
私はあんぽ柿大好きなので、そろそろ試してもいいかなあと思い、
帰省中の息子に「食べてみない?」と言ったら
なぜかめっちゃ引かれました。
もう少し、置いておこう。
26日目
更に6日が経ちました。ここまでも特にもんでいません。
さすがに試すならそろそろじゃないかなあということで
いよいよテイスティングに入ります!
仕上がりはこんな感じです。
コールタールのような漆黒の輝き。
原型が思い浮かばぬほどの縮小とシワ。
にもかかわらず、あんぽ柿のようなやわらかな弾力。
仕上がりやいかに?
腰の引けた主人と息子もテーブルについています。
いざ!
切ってみました。
おお~。
つやつやとした輝きが美しいんでないかい?
内側の濃いオレンジ色も食欲を……そそらないか。それほどには。
だれも手を出さないので、私がひと口。
。
。
。
。
。
美味いっっっ
美味しいですよ!
すごく!!!
渋みは全くなくて、ねっとりとした極上の甘さが口内に広がります。
柔らかさは、あんぽ柿よりやや水分が抜けたくらいでしょうか。
私の反応を見て主人と息子も手を出しました。
「うん、美味い」
「あ。美味しい」
北海道で干し柿に挑戦、大成功です!
数々の失敗要因を乗り越えて、26日間で(やや柔らかめながら)干し柿が完成しました。
感想
ああ!チーズと一緒に食べればよかった!
干し柿とチーズの組み合わせ大好きなんですよね。
こんなに美味しくできると思わなかったので、びっくりして一瞬で食べてしまいました。
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まとめ
北海道の雪が多くて寒い地域でも無事に干し柿は作れました。
レシピよりも乾燥に時間はかかりましたが、たくさんの失敗要因があったにもかかわらず、甘くて極上の干し柿に仕上がりました。
挑戦した本人が一番びっくりしています。
途中凍ったりしましたが、もしかすると、それがかえって甘みを増してくれたんじゃないかと思っています。
ただ、主人の好みはもっとしっかりと干した柿なので、最後の1個をしつこくまだ干しています。何日くらいしたら仕上がるのかわかりませんが。ちなみに昨日も吹雪いたので最後の1個君はちょっと雪をかぶっています。
北海道では渋柿はなかなか手に入りません。
でも甘柿(ちょっと渋みがある程度)で作っても美味しくできました!
北海道のみなさま、普通の柿をスーパーで買ってきても干し柿にできそうですよ。