今週のお題「もしもの備え」
我が家の「もしもの備え」のひとつ。それはお皿です。
東日本大震災から、今日で9年半が経ちました。
防災用品をかなりそろえてあること、それが実際に役に立ったり立たなかったりしたことは、今までにブログでご紹介しました。
でも、こういった「防災用品」の他にも、震災をきっかけに揃えたもの、気をつけるようにしたことはたくさんありました。
そのひとつが「お皿」なんです。
あの日、2011年3月11日の夜、家に帰った私の目に飛び込んできたのは、家の中の悲惨な状態でした。
倒れた食器棚に、床に落ちてひっくり返った電子レンジ、壁から1m以上動いてかろうじてコンセントでつなぎ留められている冷蔵庫。
まさに足の踏み場もない状況でした。
もちろん食器もほとんど割れました。
写真では割れてない物が多いように見えますが、良く見ると右下に落ちている深皿の真ん中に穴が開いて、割れているのが分かると思います。
食器棚の下になって写っていない所には、粉々になった食器がたくさんあります。
無事に見える食器も、そのほとんどはひびが入ったり欠けたりでした。
ダイニングは家の真ん中にあったため、奥にある寝室から手前側にある玄関へは、どうしてもここを通らなくてはなりません。
いつ大きな揺れで避難することになるか分からない状態でしたので、危険物を早く片づけて、避難路を確保する必要がありました。
何とか通れる状態にするために、割れた食器やガラスの片づけを始めることにしたのですが。。。
この写真、フラッシュたいてるから明るいですけど、実際は家の中は真っ暗です。
想像出来ますか?真っ暗な中での割れた食器の片づけ作業。
割れた食器を片づけるのって、カケラが残らないようにとか、指を切らないようにとか、細心の注意が必要です。
明るい場所で、1枚割れたお皿を片づけるのでも、気を遣うし大変な作業です。
それが真っ暗な中、懐中電灯の細い灯りで、ひっきりなしに襲う余震を警戒しながら、大量のカケラを片づけるんですよ。
ようやく玄関から寝室までの避難路が確保できたのは、何時間も後のことでした!
簡単に言っても、もう2度とやりたくありません(泣)。
(実際は、4月の震度6強の余震で再び食器棚が倒れて、さらに壊れた食器を片づけるはめになるんですが(^^;))
そこで、心に誓ったことがあります!
1.食器はなるべく増やさず、必要最低限にする。
2.買う時も割れにくい素材の物にする。
おかげで我が家の食器棚は、ぎっしり詰まっていた以前と比べると、食器の量は半分以下です。3分の1くらいかも。
震災で、持っていた食器の9割が壊れたのでいくらか買い足しましたが、ほとんどコレールです。
普通の陶器と違って、割れにくい素材でできています。
陶器のような温かみがないのは残念ですが、例え食器棚が倒れても割れにくいというのは大きな魅力です!
デザインも種類も色々あって、オシャレで使いやすいのもうれしい。
ブログにもしばしば登場するお皿なので、見たことあるかもしれませんね(^^;)
こんな風に。
なのでうちのブログでは、しょっちゅう同じお皿が登場します。
テーブルコーディネートというものも存在しません(^^;)
食べ物の感想も多いブログなのに、全然オシャレじゃなくて申し訳ないです。
でも、あの夜の苦労を思い出すと、食器をいろいろ増やす気にはなれず。。。
食器は最低限の数、割れにくいものを揃える。
これが一番良い「もしもの時のための備え」かなぁと思っています。
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