算数は得意なんだけど、どうしてもひらがなが覚えられない。
勉強は全て同じようにできれば良いのですが、中には「この科目だけが非常に苦手」という子もいます。
今回は、ひらがなを覚えるのが苦手な子向けの楽しく出来るゲーム式学習方法です。
目次
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【学習と学校の話】
このシリーズは、学習が困難な子どもたちに小学校や学習教室で勉強を教えて、うまく行った方法や、小学校での裏話などをお伝えしていく予定です。
子どもへの対応の仕方などは、子育て全般のお役にも立てるかもしれません。
ひらがなが苦手
1年生を担当することが結構多かったのですが、中にはどうしてもひらがなが覚えられないという子もいました。
極端な話をすれば、その他の学習に遅れはないのに、5年生になってもひらがなや漢字がどうしても覚えられない子もいて、何年間か担当したことがあります。
周囲の子がどんどんひらがなを覚えて書いていくのに、自分だけが覚えられない。
心の中は、悲しさと恥ずかしさ、やりきれなさなんかではち切れそうになっているはず。
私と出会う頃には、すでに極端な国語嫌いになってしまっている子も多かったです。
楽しくひらがなを覚えるには
まずは、国語アレルギーになってしまった子でも「やってみたいな」と思えるのが大切です。
勉強は楽しく♪ね。
ひらがなを学習するための方法はいろいろあります。
ひとつは、先日もお伝えしたカルタなども簡単に楽しめる方法です。
でも、目新しくはないし、飽きちゃってる子もいるかもしれません。
今日お伝えするのは、もうちょっと目先の変わったゲーム方式のやり方です。
「ことば作りゲーム」とでも言ったらよいのでしょうか。
ひらがなカードを並べて好きな言葉を作っていくゲームです。
準備するもの
・ひらがなが書かれたカード……50音×2くらい
・ルールを書いたもの
・得点表
ひらがなカードは市販の物もあります。
ひらがなカード
カードには、文字以外の物が書いていないものを使ってください。
例えば「あ」にアリの絵なんかが描いてあると、そちらに気を取られてしまうので、とにかくシンプルな物の方が良いです。
また、自分で厚紙を4~5㎝角に切ってペンで文字を書いても良いと思います。
※自分で作る場合のコツ
小さい「っ」「ゅ」などのカードは、見分けやすいように最初から2㎝角など、サイズを小さくすると良いと思います。
文字色は、色々混ぜずに1色で作りましょう。(気が散らないようにするため)
ルールを書いたもの
これは、もう手書きで十分です。
基本はひらがなを並べて単語を作って得点を競うんですが、子どもの学習度合いなどに合わせて、そのとき、そのときで
「今日は名詞だけ」とか、「食べ物に関する言葉だけ」とか
目先を変えて楽しむのが良いと思います。
最初は、何でもOKからスタートしてみましょう。
ルール
つくることば……なんでもOK
のこっているカードでつくる
さきにカードをとった人がつかう
などなど。書かなくても良さそうな場合はナシでも良いと思います。
ただ、明文化しておくと、後でトラブルになりませんから(^^;)
今なら「となりの人と きょりをとる」なんてのもルールに書いた方が良いかもですね。
得点表
これは、毎回あった方が良いでしょう。
ひらがな1文字……1点
「〃」「゜」のついた文字……ひとつ2点
「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」……ひとつ3点
遊び方(学習方法)
1.カードをランダムに床やテーブルに並べます。(カルタみたいに)
2.今日のルールを確認。
3.よーいどんで、ことば作り開始
4.作り終えたことばは、自分の前に並べておきます
5.終了したら、得点表と照らし合わせて計算、多い人の勝利
「がっこう」なら「が」2点、「っ」3点、「こ」「う」1点ずつ
で、合計7点になります。
コツがわかってくると、より高得点を取ろうとして頑張る姿が頼もしいですよ(笑)。
ポイント
やってみると分かるのですが、何度も使うひらがながあります。
「せんせい」なら「せ」
「ひょうしょうじょう」なら「ょ」「う」
カードが2枚ずつしかない場合は、使ってしまったら、他の言葉にはもう使えません。
あらかじめ、ルールで「カードがなくなったら、それ以外の文字を使う」と決めるか、もしくは、頻出のひらがなだけ枚数を多く作って置くのも良いと思います。
カードが減ってくると、残っている文字を使ってなんとか言葉をひねり出さなくてはならないので、大人も意外と楽しめます。
終了のタイミングは、時間を決めて5分で終わりにするとか、作れる言葉がなくなったら終わりにするとか、その子に合わせて決めると良いでしょう。
この点も、最初にルールで決めておきましょう。
先ほども書きましたが、使うカードはとにかくシンプルな物をお勧めします。
こういう感じのカラフルな物は、可愛くて子供が喜びそうと思うかもしれませんが、色がちらちらして気が散ってしまい、今回の学習向きではありません。
特にディスレクシアなどがある子の中には、土台がカラフルだと読むのをつらく感じる子がいるかもしれませんね。
まとめ
ひらがなを覚えるのが苦手なときに、楽しく取り組めるゲームをご紹介しました。
ゲームを一緒にやるのは、親御さんや兄弟姉妹が多いかと思いますが、勝負の手加減度は、その子の性格に合わせて調節してくださいね。
このゲームは、語彙を増やしたいときにも使えます。
最近、語彙の少ない子が増えているように感じます。そういうときは、絵本の読み聞かせなどを勧めていますが、このゲームも効果的だと思います。
「楽しく遊んでいたら、いつの間にか勉強になってた」が望ましいので、とにかく楽しく取り組んでみてください。
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