小学校の頃、繰り上がりのある計算を習うときに「10のまとまり」を作るようにと教えられたと思います。
それって、すんなりできました?
大人の方もクイズに挑戦するつもりで考えてみて欲しいんですが、繰り上がりの計算をするときに、無意識に10じゃなくて5のまとまりを使っている方はいませんか?
今回は、繰り上がりの計算を習ってきたけど、なかなかスムーズにそれができないというタイプの子のお話です。
目次
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10のまとまりが分かりにくい
繰り上がりのある計算をするときに「10のまとまりを作って」と言われても上手く出来ない子がいます。
数の合成と分解ができていないから、と言えばひと言で終わっちゃうんですが、他にもポイントはありそうです。
私は算数が苦手でした。最初に繰り上がりの計算を習ったときには、何が何だか分からなくて苦労したのを覚えています。
苦手と言っても無事に教員免許が取れましたので、因数分解やら図形やら関数やら……数Ⅰまでは何とかなりましたが(^^;)
算数は今でも苦手です。
でも苦手だったおかげで、子どもたちに勉強を教えるときに一番得意なのが算数です。
苦手な子の気持ちが分かるから(笑)。
自分も苦手でつまづいた箇所で、同じくつまづいていることに気がつけるから。
苦手で良かったのかもしれません。
そんな私が気がついたこと。
私が子どもの頃に算数が苦手だったのは、学校の教える10のまとまりが腑に落ちなかったからではないか、ということです。
5のまとまりと10のまとまり
ちょっと、これを頭の中で計算してみてください。
7+6=
どうやって計算しましたか?
小学校で教わるのは、こちらですよね。
7に6から3を持って来て(6を3と3に分解して)10のまとまりを作る
10と残っている3で13
このやり方をする人が多いと思います。
でも、中にはこんなタイプもいるんです。
7を5と2に
6を5と1に
それぞれ分解します。
できた5のまとまりどうしを結合させて10に
残っている2と1で、3
10と3で13
です。
分かりますか?
後者のやり方は5のまとまりが基準になっています。
5のまとまりタイプは10タイプの教え方だと分かりにくい
学習教室で算数を教えているときに、この二つのタイプがあることを知りました。
そして気がつく自分のこと。
私も5のまとまりタイプだったみたい!
自分では10のまとまりで計算していると思っていましたが、改めて考えてみると5の方がしっくりくるんです。
そして、私が教えていた教室でも5タイプの子は、学校で一律に教えられる10のまとまりを作るやり方がうまく行かずに苦労している様子が見られました。
私が小学校で学習指導に入るときは、1年生のクラスに行くことが多かったのですが、先生によっては確か両方の解き方を教えてくれている方もいたと思います。
でも、「こういう考え方もあるよ」とさらっと触れただけで、すぐに10のまとまりを作る方法に統一されていたんじゃなかったかな。
毎回、両方の解き方を解説するわけにも行かないし、基本は10の方なんでしょうね。
5タイプの子は、ちょっと苦労してしまいそうな世の中のようです。
算数を教えるときに非常にお役立ちのグッズ。毎回お世話になりました。
まとめ
繰り上がりの足し算をするときに重要な10のまとまり。
中には5のまとまりの方が理解しやすい子もいるよというお話でした。
繰り上がりのある計算がいつまでたっても苦手というお子さんがいたら、もしかすると5タイプなのかもしれませんよ。
ちょっと注意して見てあげてくださいね。
次回は、5や10という数を分解するのが苦手な子用の簡単なゲームを紹介したいと思います。
5のまとまりと10のまとまり。あなたはどちらでしたか?
数の分解を楽しく学ぶなら⇓
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