どうもうちの子は、ひらがなを読むのが苦手のようだ。
そう感じることはありませんか?
お友達はスラスラと教科書を読んでいるのに、たどたどしかったり、つっかえつっかえだったり。
いつまでも上手に読めなくて、心配になってきたけど、どうやって練習すればいいの?と、いうときに試してみて欲しい練習方法をご紹介します。
・ひらがながスラスラ読めない
・音読がいつまでも上達しない
・何か良い練習方法はないだろうか
そう感じておられる親御さんに、以前、専門家から教えていただいた方法をご紹介します。
目次
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【学習と学校の話】
このシリーズは、学習が困難な子どもたちに小学校や学習教室で勉強を教えて、うまく行った方法や、小学校での裏話などをお伝えしていく予定です。
子どもへの対応の仕方などは、子育て全般のお役にも立てるかもしれません。
コロナ禍で減った学習の機会
6月に入ったころから、ひらがなの学習方法の記事にアクセスが多くなってきました。
こちらの記事です。
4月から勉強を始めて、そろそろつまづき始める子が出てきた時期ということでしょうか。
昨年も今年もコロナ禍で、学校でじっくりと学習する機会が減っている事も考えられます。
ここ2年間は、学習につまづく事が増えてくるかもしれません。
教科書の音読の宿題が出るけど、つっかえつっかえで、何を読んでいるのか、
聞いてる方も読んでる本人も分からない。
ということで、お困りの方も以前より多くなっているかもしれませんね。
短い単語なのに読むのがたどたどしい
ここで私が言っている「読むのが苦手」というのは、短い単語なのにひと息で読めないような状態のことです。
例えば「すべりだい」という単語を読もうとすると
「す、べり……だ、い」という風になってしまうような場合です。
すると、教科書を音読しようとしても
「わ、たし……は、すべ、り……だ、いがだ、いす、き……です」
と、なってしまって、読んでる本人も聞いてる方も意味が分からなくなってしまいます。
これは、ただ教科書の音読を繰り返し練習すれば、その内うまくなる、というのとはちょっと違うかもしれません。
専門家からのアドバイスで使った方法
以前、こんな風に読むことに困難を抱えている子を、何人か担当したことがあります。
今回の練習方法は、そのときに大学の教授から教えていただいて実際に使った方法です。
私の担当したお子さんも週に1~2回の練習で、1年が経つ頃には、かなり改善できましたよ。
用意するもの
・ひらがなの単語が書かれたカード
これだけです。
シンプルに黒一色で文字だけが書かれている物にしてください。
カラフルだったり模様が書いてあると、気が散ってしまって読めなかったり、読まずに絵を見て答えてしまったりで、練習になりません。
厚紙を同じ大きさに切りそろえて、サインペンで文字を書いた手作りの単語カードでも良いと思います。
ただ、読みやすい字を書く自信がない、厚紙を買うところから始めるのは大変だ、という方には、単語カードもありますよ。
この単語カードは片側に絵が付いているので、今回の練習では、そちら側は見せないように手のひらで隠して、文字だけの方を見せて使うと良いと思います。
やり方
それでは、単語カードを使った 練習方法です。
1.単語カードを重ねてトランプのように切ります。(順序をランダムにします)
2.中から1枚を引き抜いて、文字が見えるようにして、子供の目の前にサッと置きます。
3.子供には、カードを置いた瞬間に、大急ぎで、書かれているひらがなを読んでもらいます。
そうです。「早い者勝ち!」みたいな雰囲気ですね。
あとは、読み終わったら、すぐに次のカードをサッと出して見せて、読んでもらう。
の繰り返しです。
裏側に絵が描かれているカードの場合は、絵の部分を手のひらで隠しながら、サッとめくって子どもの目の前に置くようにしてくださいね。
ポイント
やり方としては、とてもシンプルなので、誰でもできると思います。
ただ、効果的に進めるために、いくつかポイントをあげておきますね。
カードは出す方も素早く
親がゆっくりカードを出してるのに、子どもにだけ急いで読めと言っても無理ですよね。
出す側も、なるべく素早く。サッと出します。
そして、机の上にカードを置くか置かないかくらいのタイミングで「すべりだい!」っと勢いよく、ひと息で読んでもらうイメージです。
最初は短い単語から
お子さんの苦手度合いによっては、最初は2文字や3文字の短い単語から始めた方が良いかもしれません。
「はな」「はる」「みず」など、短い単語をとにかく素早く読む練習をして、慣れるのもポイントだと思いますよ。
※私は、最初のカード数枚は短い単語にして、その後、様子を見ながら、だんだんと文字数を増やして練習していました。
とにかく楽しく
これは学習ではなく楽しいゲームだと思って楽しく取り組んでください。
楽しくやらないと、身につかないし、すぐに嫌になってしまいます。
私は、とにかく楽しくやるというのが、何をするにも一番重要だと思っています。
まとめ
ひらがなを読むのが苦手で、つっかえつっかえになってしまう子は、ひとクラスに何人かは必ずいました。
ただ慣れていないだけの子もいれば、学年が上がっても上達しない子もいます。
上手く読めずに、からかわれてしまったりすると、国語が嫌いになってしまいますよね。
できれば、まだ学年が下で国語嫌いになってしまわないうちに、楽しく練習できたら良いなと思っています。
夏休みのゲームのひとつとして、取り組んでみるのはいかがでしょうか。
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