「すごいニオイ」というお題で思いつくのは数年前の映画館での強烈な体験。
その日、私は市内の映画館に「君の名は。」を観に行きました。
アニメやら声優ファンやらの仲間はネット上にしかいないので、こういう映画を観に行くのは大抵ひとりです。
それに、そもそも感動する映画はひとりで観たい派なので。
あらかじめネットで座席を予約。場所は前と横が通路になっている角の席。
映画館の中では端っこの方になってしまうけど、片側が空いてるって気が楽じゃないですか?
その気が楽な席に座って待っていると、隣に座ったのは若めの男性でした。その方もひとり。
横に体格が良い方だったので、多少の圧迫感はありましたが反対側が通路だったので、まあOK。
映画が始まり、やがてストーリーのハラハラドキドキする展開に夢中になりました。
こんなにおもしろい映画だったんだ!
もっと早くに観に来れば良かった!
この時点でかなりのロングランになっていたのですが、映画館はかなりの席が埋まっていたと思います。
やがて映画はクライマックスに差し掛かります。
そう。あの土手の上をお互いを探して走り回り、ついに再開するシーンです!
ぶわああっっ
と涙があふれかけた次の瞬間に、隣の席から異様なニオイが漂ってきました。
例えるのが難しいけど、何かが腐ったような、それでいてアンモニア臭も混ざっているような。
とにかく強烈なニオイです。
これって、お隣の人の口臭だよね……?
私の前と横には席がありませんので、かなりの高確率でお隣の男性からくるものと推察されます。
そのあまりにすごいニオイに、一瞬にして感動の涙はどこかへ。
いや、気にしちゃいけない。
すごく良いシーンなんだから映画に集中しよう!
ところが、画面を見るにはその男性の方を向かなければならないのです。
なにしろ端っこの席だから。
向けばニオイが、向かなければ映画が観れない。
究極の二択です。
立って席を移動するのも難しいし、クライマックスを見逃したくないし!
悩んだ挙句、なるべく息を吸わないようにして映画を見ることに。
画面ではなにやら手のひらにマジックペンで書こうとしているようないないような。
ダメだ!
内容が頭に入ってこない。
もう、こうなると感動どころの話ではありません。
周りからすすり泣きの声が聞こえてくるのをうらやましく感じながら、ひたすら席を立てるときを待つしかありませんでした。
耳だけはしっかり画面に向けてましたよ!
終わって映画館を出るときに感じたのは、感動よりもホッとした気分。
何かが違うような気もしますが、仕方がありません。
その後、自分だって誰かに迷惑をかけてるかもと思いあたって、ちょっと怖くなってしまいました。
かかりつけの歯医者さんによると、口臭は食後2時間ぐらいの頃が一番酷くなるんだとか。それも、乾燥していると更にパワーアップするらしいです。
2時間っていうと、ちょうどクライマックスに差しかかるころだもんね。
しかも館内はかなり乾燥してるし。
こういう時は、キシリトール系のガムを噛むとかなり軽減されるらしいですよ。
豆知識として、参考までに。
口臭は自分ではなかなか気がつけないのが怖いところです。
やっぱり、ジェットウォッシャー使うのが一番なのかな(笑)。
さて、残念だった「君の名は。」ですが
後日テレビの地上波放送であらためて観て、じっくり感動しなおしました。
やっぱり、良いですねぇ。家族みんな感動してましたよ。
DVDも買おうかな。
「すごいニオイ」#ジェットウォッシャー「ドルツ」