気になるニュースを見ました。
「高1読解力15位に後退」ネット情報判断で苦戦。
「日本の生徒は、書いてある内容を理解する力は安定して高かったが、文章の中から必要な情報を探し出す問題が苦手だった。情報が正しいかを評価したり、根拠を示して自分の考えを説明する問題も低迷した。」上記、日本経済新聞の記事より引用
これ、まずいんじゃないの。非常に。
だって情報判断ができないってことは、ネットに書いてあることが本当かどうか判断できないってことですよね。
それって、簡単に騙されちゃうってことじゃないですか?
おじいちゃん、おばあちゃんがオレオレ詐欺に簡単にひっかるみたいに。
自分が騙されるだけならいいけど、これって知らないうちに加害者になってしまう危険が潜んでるんですよ。
ありましたよね。
全然関係ない女性を「携帯女」だと特定したという間違った情報を疑いもなく信じて大勢で責めるコメントをしたっていう事件。
本日は情報リテラシーについて書いてみたいと思います。
目次
問題はどこに?
問題は、急速に広まるネットの世界で、その情報についての学習が追い付いていないことだと思います。
これって、急いでなんとかしないといけないですよね。
情報リテラシーについての学習って今、学校ではどのくらい進んでるんでしょうか。
私が小学校で仕事をしていた7年前は、ほとんどなかったような気がします。
ネット情報についての学び
疑え!
昨年、学校図書館司書教諭の資格を取りました。
これは、学校の中の図書館(図書室)で資料(本)を新しくそろえたりする他に
子どもたち相手に調べ学習の仕方を教えたり、正しい情報の見分け方を教えたりするということもする仕事です。
そのための勉強で「情報リテラシー」という科目がありました。
情報リテラシーとは、情報を正しく活用する力のことです。
その科目の中で一番印象に残っている言葉が
「情報を批判的に読み解く」
というものでした。
簡単に言うと、書いてあることはとりあえず疑えってことだと私は解釈しました。
そう。
今読んでいるこの文章も疑わなければならないのです。
「情報リテラシー?批判的に読み解くなんて言ってるけど、ホントにそんなこと勉強するの?」
という風に。
どうしたら良いか
さて、ではどうしたら良いか。
そういう時は、情報のウラをとるのです。
なんだか刑事ものみたいですよね。アリバイのウラを取るとか、そんな感じ。
まさにそれです。
例えば、この場合ならネットで「情報リテラシーとは」と検索するとたくさん出てきますよね。
でもネットの情報は玉石混合です。
他のサイトの文章をコピペしただけで自分の文章として載せてるものが多いから。
元々の文章が間違っていたら、それが拡散してしまってる可能性もあります。
じゃあ、どこを見ればいいのか。
信頼性の高いサイトを見ます。
文科省のサイトとか、大学のページとか、どこかの教授が書いているページとか。
例えば、私が以前に書いた記事ですが、書いてある内容は本当ですよと証明するために農林水産省のページを紹介しています。
もっと良いのは、本を見ることです。信頼性がぐっと高いですから。
なぜ、本がネットの文章より信頼性が高いかというと、本になるまでに編集者さんたちの厳しい目でチェックされているから。
そうして、私が書いていることと同じような内容を見つけたら初めてこの情報を信用しても良いかな?と思うのです。
ウラを取る情報源は多ければ多いほど良いです。
学校図書館用に書いてある本ですが、自宅で子どもに教えるのにも役に立つと思います。
まとめ
疑うことなく信じるというのは、ある意味では素晴らしい特性かもしれません。
でもネットに書いてあることをそのまま信じるのはまた別の問題。
とりあえず、今目にしている情報を疑ってみましょう。
情報のウラを取ることが重要ですよ。