ガタタンラーメンって聞いたことありますか?
私が初めてその名前を聞いた(正確には目にした)のは6年ほど前、北海道に来て間もなくの頃です。
主人の運転する車で国道を走っていた時に、道路わきに『ガタタンラーメン』と書かれた大きな看板が目に入りました。
え?って二度見しましたよ。
ガタタンって何?食べ物?
と思わせる響きがありますよね。
でも、これが美味しいんです!絶品なんです。
そんな謎の食べ物『ガタタンラーメン』についてご紹介します。
目次
不思議な名前「ガタタン」って何?
初めてガタタンラーメンという名前を聞いた時、何かの冗談でつけた名前かと思いました。老朽化でガタついたお店が一発逆転を狙って自虐ネタで勝負したのかなぁとか。(大変失礼いたしました)
違いました。
ガタタンは「含多湯」と書き、中華料理から来たスープの名前です。
たっぷりの野菜に山菜・肉・魚介類を入れとろみをつけた塩味のスープになります。
このスープを使って作られたラーメンがガタタンラーメンです。
とろみがついたスープが熱々で満腹感を感じさせてくれます。
ガタタンの歴史
戦後、満州から引き揚げてきた村井豊後之亮(むらいぶんごのすけ)さんが、芦別で中華料理店を開き「含多湯」というスープを提供したのが始まりで、それが芦別に広がっていったと言われています。
当時の芦別は炭鉱の町。
仕事帰りの冷え切った身体をガタタンは温めてくれたでしょうね。もちろん空腹も満たしてくれたはず。
大人気となった含多湯。炭鉱の閉鎖とともに提供するお店も減ってしまいましたが、今ではご当地グルメとして人気が復活しています。
美味しいけど熱いので要注意!
元々はスープだけだったガタタンですが、今はガタタンラーメンとして大人気になっています。
道の駅スタープラザ芦別のレストラン「ラ・フルール」のガタタンラーメンです。
具の種類の多さととろみが伝わりますでしょうか?
このガタタンラーメンはとてもあっさりしています。でも決して単純な味ではありません。たくさんの具材から出るうまみが合わさってあっさりしてるのに深い味になっています。
こちらのお店では、好みに合わせて入れるようにとごま油風味のタレがついてきます。あっさりのままも良いのですが、このタレを入れるとまた素晴らしく美味しいんですよ!絶品です。
そしてスープにとろみがついているので熱いです。なかなか冷めません。私はガタタンラーメンを食べるたびに舌を火傷してしまいます。わかってるんですが、鼻腔をくすぐる香りに耐えられず「熱々」と言いながら食べてしまい火傷します。これは8月に撮った写真ですが、この時もやってしまいました。そのくらい美味しいです。そして真夏に食べても美味しかったです!
ガタタンはラーメンだけじゃありません。ガタタン焼きそばにガタタン炒飯なんかもありますよ。焼きそばや炒飯をオーダーしてる方も多かったです。
まとめ
聞いた時に一瞬ぎょっとする響きのガタタンラーメンは、元は含多湯というスープから生まれた芦別の絶品グルメです。
北海道のグルメはジンギスカンや味噌ラーメンだけじゃありません。
芦別市は富良野市のすぐお隣です。観光に来た際にはぜひ芦別まで足を延ばしてガタタンラーメンを試してみてください。