もし今、この瞬間に地震が来たら、どう行動するか決めてありますか?
買物に出かけた先や、初めての場所で大きな地震に遭ってしまったら、とっさにどう行動したら良いか分からないですよね。
3.11では、意外な場所が危険だったことを知りました。
店舗内の柱周りやエスカレーターは、実はとても危険な場所だったんです。
家族や友人と一緒に、よくスーパーやコンビニなどを利用するという方へ。
3.11をはじめ、震度6以上の地震を7~8回経験して感じた、買い物中のこんな場所や行動は危ない!という気をつけるべきポイントと取るべき行動についてお伝えします。
目次
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この記事は、
■スーパーやコンビニを利用することが多い
■ショッピングセンターなどで家族と別行動をとることがある
■買い物中に地震が来たら、どう行動したら良いのか迷う
■家族とバラバラに行動しているときに地震が来たら、どうして良いか分からない
という方に向けて書いています。
地震が起きたときにすると危ない行動
ショッピング中などに地震が起きたときに、とっさにやってしまいがちだけれども、危険な行動があります。
■ブロック塀に身を寄せる
■柱に身を寄せる
■エスカレーターに乗る
(エレベーターではなくエスカレーターです。エレベーターはもちろん✖)
■建物から飛び出す
これらは、分かっていてもとっさのときに、やってしまう行動です。
実際、私も3.11で、建物の外に飛び出してしまいました。
なぜ危ないのか
◎ブロック塀や柱に身を寄せるのが危険な理由
地震が来たらブロック塀の近くにいてはダメというのは、比較的知られていることだと思います。
これは、私が子どもの頃にあった宮城県沖地震で、ブロック塀の下敷きになって亡くなった人がたくさん居たことをきっかけに広まりました。
コンビニなどの店舗近くに、ブロック塀があることも多いと思います。気をつけなければならないポイントです。
では、柱はどうしてか?
これは、私が3.11のときに見た光景から感じたことです。
3.11の後、どこのスーパーも店内が壊れて危険ということで、しばらくの間お休みでした。でも、すぐには店舗内を修理することが難しかったようで、あちこち壊れたまま再開したんです。
そのときに見た光景にショックを受けました。
どこのスーパーも、柱周辺の天井がボロボロに崩れて落ちていたんです。
柱が地震で揺れることで、その周辺の天井が壊れたのだと思われます。
揺れたら何かしっかりした物にしがみ付きたくなりますよね。
でも、柱は止めておいた方が良いです。
◎エスカレーターに乗るのが危険な理由
3.11では、スーパーのエスカレーターが壊れて落ちてしまいました。
文字通り、外れて落ちてしまったんです。
そんなことになるって信じられませんよね。これもかなりショックでした。
乗っている最中に落ちたら、ケガなしでは済まないのではないでしょうか。
エスカレーターというのは、上の方をフロアに引っかけてあるだけなんだそうです。
現在では、どれほど対策が取られているのか分かりませんが、古いエスカレーターもよく見かけるので、同じ構造のままの物が多いんじゃないでしょうか。
大きな揺れでは、エスカレーターは落ちることがあると覚えておきましょう。
◎建物から飛び出すと危険な理由
スーパーやコンビニなどで買い物をしている最中に、大きな地震が来たら、慌てて建物から飛び出すのはNGです。
これは、外に出た瞬間に上から何が落ちてくるか分からないからです。
剥がれた外壁や割れたガラスが降ってきたり、看板が落ちてきたりしてケガをする恐れがあります。
でも、飛び出す人がいると、絶対につられて出てしまうんですよね。。。
実際にスーパーで買い物中に震度4程度の地震が来たことがありました。
私は店の一番奥にいたので、出たくても出られませんでしたが、揺れる中で見ていると、かなりの人が表に飛び出していました。
平屋建てのスーパーだったので、比較的危険は少なかったと思いますが、街中のビルに入っている店舗だったら、非常に危なかったと思います。
どういう行動を取ったらいいのか
では、次は地震が起きたときに取る望ましい行動についてです。
◎倒れる物、壊れる物、落ちてくる物から身を守る
屋外なら
ブロック塀から離れる
店舗内なら天井を見て
照明器具や柱周辺から離れる
スーパーなどに居たら、缶詰などの
重たい商品から距離をとる
エスカレーターから下りる、乗らない
別の階にいる家族や友人と合流しようと、慌ててエスカレーターに乗ったりせず、
揺れが収まってから行動しましょう。
◎安全な場所でじっと揺れが収まるのを待つ
とっさに外に飛び出してしまったりせずに、
安全な場所で揺れが収まるのを待ちましょう。
スーパーならカゴをかぶるのもアリです。
なんだ、そんなこと!と思われるかもしれませんが、慣れない場所だったり、慌てていたりすると意外と難しいものです。
ちなみに、家の中にいる場合は、安全に揺れをやり過ごせるように、部屋ごとに安全地帯を作って置くことをお勧めします。
こちらの記事で、安全地帯について書いています。
事前に話し合っておくのが大事
地震時は、身を守ることが第一にするべきことです。
買物中などは、別の場所にいる家族が気になり慌てて行動してしまいたくなりますが、そこはぐっとガマンです。
すべては、とにかく揺れが収まってからです。
買物中に限らず、ご家族とばらばらにいるときに地震があったら、揺れている間どう身を守るか、その後どうやって再会(再集合)するかなどについて、一度話し合っておくと良いですね。
※大型ショッピングセンターなどでバラバラに行動する場合の例
・まず安全な場所で揺れをやりすごす。
・店員さんの指示に従って店舗外に出る
・駐車場などの一画に場所を決めて、再集合する
あらかじめ家族間で、こんな感じのことを決めておけば、子どもも慌てずに行動できると思います。別行動をとる前に、確認しておくと安心ですね。
まず安全確保。その後、各自避難して安全な場所で落ち合う。
津波てんでんこと一緒の考え方ですね。
常日頃から準備しておくことが、慌てずに行動することにつながります。
防災グッズについてはこちらも参考にしてください
まとめ
東日本大震災の直後は、どこに行くにも「今地震が来たら、どう行動しようか」と考えずにはいられませんでした。
病院の待合室で「あの辺なら物が落ちてこなさそう」とか、点滴を受けながらも「このベッドの下に潜ることにしよう」とか。
10年が経ち、四六時中そんなことを考えることは、なくなってしまいました。
ずっと考えていたら身が持ちませんよね。
でも、「スーパーだったら、ここに気をつけよう」「公園だったら、こう行動しよう」とだいたいの行動を決めて置くのは重要だと思います。
今回は、震災を体験して、私が実は危なかったんだ!と感じた場所や行動をお伝えしました。
ご家族でショッピングするとき、一緒にいる場合はまだ良いですが、ばらばらに行動していることもあると思います。
そんな瞬間に地震が来たら、まず各自で身を守ることが重要です。
どう行動するのか、どこで落ち合うのか、何を持って行くのか。
あらかじめ、家族で話し合って行動を決めておきましょう。
ケガすることなく、行動できるように。
この記事が、取るべき行動を決めるときの、参考になれば幸いです。
東日本大震災のときの体験談はこちらからどうぞ。①~⑤まであります。
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