東日本大震災から13年が経ちました。
震災を仙台で体験して、当時なくて困ったもの、なくても意外と大丈夫だったものがいろいろとありました。
震災後に「これは絶対に必要だった」と私が思い、買いそろえたものを中心に災害に備えて絶対に準備しておきたいものをご紹介したいと思います。
・地震などの災害には何を備えて置いたら良いの?
・ライフラインが途絶えたときに役立つ物は?
・防災セットって本当に必要?
という方、ぜひご覧ください。
(2024/03/08更新)
目次
- はじめに
- 食料は意外と何とかなる
- 絶対に必要な物その1……水
- 絶対に必要な物その2……懐中電灯
- 絶対に必要な物その3……ラジオ
- 絶対に必要な物その4……スマホのバッテリー
- 絶対に必要な物その5……乾電池
- 絶対に必要な物その6……ソーラー式ランタン
- 我が家の備えは
- 何をどう準備して良いか分からない方は…
- まとめ
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はじめに
私は震災を仙台で体験しました。
住んでいたのは街中だったので、直接津波には遭わずにすみました。
我が家の状況は、自宅マンション(賃貸)が、半壊。
電気が3日間、水道が1週間、ガスは約3週間~1か月ほど止まりました。
ここでご紹介するのは、そういう状況で、私が必要だったと感じたものです。
当時のことを詳しく書いた記事はこちらです。
食料は意外と何とかなる
食料って家の中をひっくり返せば、缶詰の2~3個とか、クッキーやクラッカーとかおせんべいとか出てきますよね。
それで数日間は、何とかなります。栄養補助食品でも良いし。
3.11の直後は冷蔵庫に残っていたヨーグルト(停電したので早く食べないとなかった)といただき物のクラッカー、魚肉ソーセージなんかでしのぎました。食欲もなかったので、私はそれで十分でした。
ただ、いただき物のクラッカーは、水もお湯も使えない地震の直後の時期にとても助かったので、それを参考にして5年保存可能なビスコ缶を備蓄しています。(下の方でご紹介しています)
4~5日して電気が回復した後はペットボトルの水でご飯を炊き、家にあったおつまみ用の味玉とツナ缶で夕食にしたのを覚えています。
食料は、水が使えない時期に簡単に食べられるものだけを備蓄して置いて、あとは保存できるものを、普段から家で食べながら、新しいものに更新していけば良いと思います。
それよりも、一番なくて困ったのは水です!
絶対に必要な物その1……水
飲むのはもちろん、洗面もトイレもお風呂も(お風呂はまだ我慢できるとして)無いと困ります!
地震の翌日には、息子と一緒に1~2時間ほど並んで、ようやくペットボトル2本分の水をもらいましたが足りませんでした。歯磨きはウーロン茶でしました。
宮城は地震が多いです。私自身今までに6~7回ほど震度6以上の地震を経験しています。
お風呂の水は、翌日新しくするまで流しません。
でも、3.11ではマンション8階にあった我が家は、あまりの揺れで浴槽の中の水が半分以上こぼれてなくなってしまっていたのです。
トイレではギリギリ流れる量を汲んで使いましたが、水道が回復するまで綱渡りの気分でした。
お風呂に水がたっぷりあったら、どんなに安心できたことか!
(※当時と違って、現在では汲んだ水でトイレを流すのは良くないという説もあるようです。その辺は、普段から施工業者さんなどに聞いておくと良いかもしれません)
必要なものは飲み水のストックです。
飲み水は水道水を汲んでおいても長持ちはしないので、ペットボトルのものを買って普段から飲んでは、新しくするようにしています。
震災の時は、空いたペットボトルが少ししかなくて、列に並んでも十分に水をもらうことができませんでした。
それが非常に困って、震災後に買ったのがこちらです。
折り畳み式のウォーターバッグ。
これはその後、札幌に引っ越した後、北海道胆振東部地震で水が止まった時に非常に役に立ちました。
折りたたんでしまっておけるので、邪魔にもなりません。
絶対に必要な物その2……懐中電灯
停電した場合、足元が見えないと散乱したガラスや破片でかなり危ないです。
当時、懐中電灯が1本しかなかったためトイレに行くときに持ち歩くと、その間部屋に残った人間は真っ暗な中に取り残されるという事態に。
各部屋に、または一人に一本の懐中電灯があると便利です。
我が家では、震災後に小型の懐中電灯を3本買い足しました。
各部屋の取り出しやすい場所や、洗面所にかけておいて、いつどこで地震が来たり停電したりしても大丈夫なようにしてあります。
邪魔にならない小型の物がお勧め。
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絶対に必要な物その3……ラジオ
なんと当時、我が家にはラジオがありませんでした!
古いCDラジカセはあったのですが、コンセントを刺して使っていたのです。必要な単1の乾電池も買い置きはありませんでした。
災害の時に何が一番重要かって、とにかく情報です!情報!
テレビもつかないしスマホも充電が切れそうな真っ暗な中、何の情報もない不安感は言葉にできません。
乾電池で動くラジオは必須です!
ではどうしたかというと、ほぼ初対面のお隣さんから乾電池ごと1台貸していただきました。
それを一晩中つけたまま寝ました。(ありがたかったです)
物資が買えるようになってから一番先に小型ラジオを2台買いました。
絶対に必要な物その4……スマホのバッテリー
スマホの充電は、つながらない電話を何度もかけて家族と連絡を取ろうとしているうちにあっという間になくなってしまいました。スマホのバッテリーも持っていませんでした。
充電が切れる直前に、どうにか出張中だった主人とは連絡が取れ、無事を確認しあえましたが、それ以後はスマホは使えなくなりました。
数日後に近所の小学校でひとり15分くらいずつ充電させてもらえて、ほんの少し復活しましたが
スマホのバッテリーは絶対に必要
だと感じました。
スマホを新しくするたびに、バッテリーも新しくするようにしています。
どんどん容量の大きいのが必要になってくるんですね。
絶対に必要な物その5……乾電池
ラジオを聴くにも乾電池は重要でしたし、懐中電灯を使うにも予備の乾電池があると心強いです。
いつ電気が復旧するか分からない中
乾電池は各サイズを余分に買っておいて損はない
かと思います。
絶対に必要な物その6……ソーラー式ランタン
当日、家の中がめちゃくちゃだったので、寝る場所と歩く場所だけは暗くても片づけなくてはなりませんでした。
懐中電灯は横にして置くと、照らす場所が限られるのと揺れで落ちてしまうので、ろうそくも使いました。ただ余震がすごかったので火をつけるのは怖くて。
ランタンがあると良かったなあと思いました。
今なら懐中電灯と水を入れたペットボトルを組み合わせて、ランタン風にする技なんかもありますよね。(いや、そもそも水が無かったんですけどね)
でも、できたら手回しとかじゃなく(手回し式の電灯もあったのですが、忙しくて手回ししてる暇がなかった)ソーラーで昼間勝手に充電されてくれるやつが望ましいと思いました。
必要というか、あったら助かる
ソーラー式のランタン。
我が家で震災後に買ったのが、こちらです。
小さいのもランタンです。ソーラー式。夜中にトイレに行くくらいの明るさにはなります。
こちらも、北海道胆振東部地震の時に役に立ってくれました!
今だとモバイルバッテリー機能付きなんてのもあるんですね!
便利~✨
我が家の備えは
参考までに我が家の備えをご紹介します。
災害用の引き出しです。
懐中電灯は突然真っ暗になっても、手探りですぐに取り出せるように手前に入れてあります。この他にもいつどこで停電しても大丈夫なように洗面所など各部屋にも置いてあります。
(数年前の写真なのでモバイルバッテリーの型は古いですが、他はいつもこんな状態になってます)
災害用を兼ねた食糧庫。
災害用のビスコをのぞいて、普段から食べては補充しているのでいざという時に賞味期限が切れていたという心配はありません。
ビスコはまだあと2年もつのでそれまでに次のと入れ替えます。ちなみにビスコの前は災害用のコアラのマーチが入ってました。
非常のときって普段食べなれないものはのどを通りません。
食べなれたものを備蓄して使いながら入れ替えていくのが一番だと思っています。
ビスコ缶の中身など詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
何をどう準備して良いか分からない方は…
今までの例は、あの時期に我が家で必要だった物です。
同じく地震に遭っても、地域によって、ダメになるライフラインも違うし、家族構成も違うので必要な物は変わってきます。
小さいお子さんが居るご家族なら、粉ミルクとかオムツの買い置きも必要ですもんね。
自分の家には、何をどう準備したら良いのか分からない場合は、必要になりそうな物がまとまっている防災セットをひとつ買っておくのも良いかもしれません。
それをもとに、自分の家で必要な物を足していけば良いかと思います。
こちら⇓防災士さん監修のようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。食料品も大事ですが、情報を得るためのもの(ラジオ・スマホバッテリー・乾電池)や安全を得るためのもの(懐中電灯・水)が一番大切だと感じました。
日本中、いつどこで災害が起こってもおかしくない状況です。
災害に備えるにあたって、少しでも参考になれば幸いです。
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