今週のお題「感謝したいこと」に「ありがたや、ありがたや」と書いてあるのを見て「これは、参加せねば!」と思いました。
実は、私は毎晩お風呂に入っているときにこのセリフを言ってるんです。
温かいお風呂に入れるありがたさを絶対に忘れない、という意味で強いて言うようにしている、といっても良いかもしれません。
今日はそんなお話を。
目次
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こちらは朝起きた瞬間から猛吹雪でビックリ。
マイナス3度の中、早朝から車の雪落としをしました。
昨日も一日降ったり止んだりの雪でしたが、今日はさらに40㎝ほど積もるかもという予報です。
寒いと余計にお風呂が恋しくなりますよね。
温泉ならなおうれしい。
お風呂に入れなかった経験ってどれくらいありますか?
入院中?ケガをした後?
お風呂に入れないのって身体的にもですが、心的にもツラいですよね。
ありがたや、ありがたや
「ありがたや、ありがたや」
私は毎晩お風呂のお湯につかるときに、このセリフを言うようにしています。
温かいお風呂に入れることの感謝を忘れたくないから。
年寄っぽい言い回しかもしれませんね(^^;)
でも、確か千と千尋~で、神様がお湯につかったときにこう言ってたなあと思って、セリフをお借りしています。
お風呂に入れるくらいで感謝って大げさじゃない?
と、感じられる方もいるかもしれませんが、温かいお風呂に入れるってものすごーく幸せでありがたいことなんですよ。
東日本大震災を体験して、それを痛感しました!
東日本大震災のときのお風呂事情
当時、仙台市の街中に住んでいた私の自宅マンションは半壊。
ライフラインはもちろん全滅でした。
それでも街中だったし、津波も来なかったので電気や水道は割と早い段階で復旧しました。
電気は3日後、水道は1週間ほどで使えるようになり、ずいぶん助かりました。
ただ、ガスだけは仙台市全体の被害が大きく、なかなか復旧のめどが立ちませんでした。
当初は半年はかかると言われていて、絶望的になったものです。
ガス式の湯沸かしシステムだった我が家では、お風呂に入ることができませんでした。
水は出るようになっても、お湯にはならないんですよ。
まだ雪の降る時期でしたが、主人はかかんにも洗面所で水を使ってシャンプーに挑戦!
案の定、すぐに
ぎゃ~~~!
という悲鳴が聞こえてきて、私は遠慮しましたよ(^^;)
最初の数日間は、生きることに必死でしたので気になりませんでしたが、電気や水が通ってくると、やっぱり体の汚れが気になってくるんですよね。
ガレキで街中ホコリだらけだし。
毎日寒い中で、食料を求めて何時間も並ぶから、身体も冷え冷え。
あったかいお風呂に入りたいっっっ
切実にそう感じました!
この頃、買い出ししながら山形県まで出かけて行き、そこで教えてもらったお風呂に入ることはできましたが、買い出しの途中だったため、ゆっくり入ることまではできませんでした。
やっぱり、お風呂って汚れを落とすだけじゃないんですよね。
ゆったり入って、心も身体も温まりたいんですよ。
ネットでお風呂情報を得る
電気が通うようになって数日。
ネットで情報を得られるくらいの余裕が出てきました。
すると、高校時代の同級生が
山形との県境にある町の公営温泉施設が無事に営業している。
しかも被災した人のために料金を半額(3分の1くらいだったかも)にしてくれている。
と、教えてくれました。
おおおっヾ(≧▽≦)ノ
ガソリンを手に入れるのも大変な時期でしたが、我が家は幸いハイブリッド車で、まだもう少しガソリンには余裕がありました。
県境までお風呂に行くくらいのガソリンは大丈夫そうです。
小さな温泉施設
さっそく家族でお風呂に行きました!
同じ宮城県内でも、山形に近い方はかなり被害が少なかったようです。
建物も周囲の地面も、街中や海の方とは全く違ってキレイでした。
さっそく割引料金を支払い、お風呂へ♪
湯気がもう、うれしい(*´▽`*)
身体の汚れがなかなか落ちなくて、お湯につかる前に2回洗いました。
こんなの初めて。
でも、ゆっくりとお湯につかったときの幸せな気分は、一生忘れられません!
今思えば、小さ目な温泉施設だったのかもしれませんが、当時の私たちにはパラダイスです!
お湯がたっぷりあって、ゆっくり入れて。
身体もリラックスできましたが、何と言っても心にしみた温かさでした。
※注・イメージ画像です
その後、家でお風呂に入れるようになるが……
その後も何度か、この施設に通わせてもらいました。
やがて、全国からの応援のおかげで(これにも感謝!です)中心部は1か月しないうちに、ガスが復旧しました。
無事に自宅でお風呂に入れるようになったわけです!
ようやく1か月ぶりに自宅でお風呂を沸かして
はぁ~♪(*´▽`*)
と、お湯につかったまさにその瞬間、何があったと思います?
余震です。
震度3か4くらいの、それほど大きくはない揺れでしたが、慌ててお風呂から飛び出して、泣きそうになりました。
ようやく!自宅でゆっくりお風呂に入れると思ったのに!!!
それから、北海道に引っ越すまでの2年間、お風呂はいつもビクビクしながら入る場所になりました。
なんてありがたいことなんだろう
震災の2年後に北海道に越してきて、初めてこんなに揺れのない日々を過ごしました。
おかげで夜はぐっすり眠れるようになり、お風呂にもリラックスして入ることができるようになりました。
ゆっくり、温かいお風呂に入れるって、なんてありがたいことなんだろう。
心底そう感じます。
でも、この生活に慣れてしまうと、ありがたさを忘れてしまいそう。
だから「ありがたや、ありがたや」と、つぶやいています。
今日も一日、無事に過ごせた。
温かいお風呂に、ゆっくり入れるのは幸せな証拠。
ありがたや、ありがたや。
yuccow.hatenablog.comyuccow.hatenablog.com
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